[映画]若おかみは小学生!

前回SNSで絶賛されていた「カメラを止めるな!」が大当たりだったので、同じように評判となっている本作がずっと気になっていた。
おっさん1人でこの子供向けアニメ映画を観に行くのはさすがに気後れしたが、立川シネマシティの夕方の回ならそんな奴ばっかりだろうと、昨日意を決して行ってきた。
実際、自分同様、話題に釣られて来たような男の1人客が多く、だいぶ気は楽だったよ・・・ありがとう同士たちよw

 ~導入あらすじ~
主人公の小学生「織子」、通称「おっこ」は交通事故で同乗していた両親を亡くしてしまい、祖母に引き取られる事になる。
新しい学校に行くかたわら、旅館「春の屋」で見習いとしてお手伝いをしていく決心をする「おっこ」だが・・・。
祖母、従業員や幽霊の「りく坊」「みよ」、小鬼の「鈴鬼」らに見守られながら、忙しくも温かい若おかみとしての生活が描かれる。

原作は20巻もある児童文学ヒット作だそうだがまったくの未読。
映画の感想としては、正しく子供向け映画の良作だと思った。
おっこも幽霊も元気で健気で、また観光地の景色もとても美しく描かれているので、いきなり両親を失うというハードな設定なんだけど暗さは感じない。
出てくる旅館の料理もとても美味しそう。
あーいいなあ、こんなところで是非ゆっくりしたいねと癒やされ、愛すべきキャラクターの奮闘ぶりに頬が緩む、それだけでも大人も満足できるんじゃないだろうか。

ただやはり子供向け映画であるだけに、わかりやすくするための演出に鼻白む部分も多かった。
客の態度を必要以上に露悪的にし、そのどれもがなかなかに難しい問題であるのに「おっこ」が頑張るとたちまち雲が晴れたようになってしまう。
そして問題が解決すると今度は逆に不自然に友好的になったり・・・いやまあ確かに「はい障害が立ち塞がりました、はい解決しましたよかったね」というイベントが子供でもハッキリわかるし、解決までダラダラやってたら見てる子は痺れを切らしちゃいそうではあるんだけどね。
幽霊や鬼がいるファンタジーは許容できても、人の感情表現が不自然にハッキリしてたり物事がこんなに簡単に解決していく類のある意味ファンタジーな部分は許容し難いものがあった。
このへんはターゲットが子供である以上致し方ない部分ではあるし、それを殊更批判するつもりもなくて、大人からするとそこは物足りないよね、と言いたいだけで見せたい人向けの戦略としては正しかったとは思う。

一方で、冒頭で誰もいない(今までの)自宅を出る時の「行ってきます」や、「まだ両親は生きてる気がする」といった呟きには、終盤おっこの奥底に押し込めたものが爆発するシーンにリアリティを与える良い演出。
うり坊やみよちゃんのような幽霊という存在がある設定を活かし、じゃあこっちは幽霊なの?夢なの?と良い感じに視聴者を揺さぶってくるのもうまかったね。
子供向けとは言え、多くの大人が涙したというSNSの評判は嘘ではないだろう。
それだけ心に残る作品なのは間違いない。

そろそろ映画館での上映も終わりそうなので、興味のある方はお早めに。

個人的評価:★★★
おっこちゃん健気すぎて癒やされ度:★★★★★


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