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[食]孤独のグルメを真似てフラリと食べに行く

「孤独のグルメ」という漫画原作の連続ドラマが密かな人気となっている。
個人輸入雑貨商を営む松重豊演じる「井之頭五郎」が、営業先の様々な街を訪れる。
人間、当然腹が減ったら飯を食うわけで、自分の嗅覚を頼りにその街で立ち寄る店で、ひとり、孤独な飯を愉しむというドラマだ。

一応、取引相手とのちょっとしたやり取りはあるのだけど、劇中の大半はひたすら「食ってるだけ」で、主人公の五郎が「うまい」「いいぞー」「そうきたか」と心の声をあげてるだけ、本当にそれだけで盛り上がりはない。
それでもTV東京系で毎週金曜深夜0:12から絶賛放送中の現在は、なんと「シーズン7」!( ゚д゚)
いやあ飯の話は誰もが食いつくとは言うものの、この深夜帯で1位の視聴率を稼ぎ出してるそうで、すっかりシリーズとして定着してしまったようだ。

自分は最近そのブームを知ったクチなので、遅まきながら今netflixで2日に1回くらいのペースで視聴中。
(格安で過去の放映がみられる、良い時代になったものです)

今、シーズン3の9話まで視聴完了。
うーん、盛り上がりがないw
なのに何故か流し見しちゃう(´-﹏-`;)
釘付けになるってわけじゃないんだよね。
DQ10しながら「今日も五郎ちゃんの食いっぷりいいなあ」「あーこんな店渋くていいよね」なんて思いながらチラ見してるだけ。
そして、また観ちゃう。
なんだろうこの魅力は。
(ちなみに、シーズン3の5話では、先日亡くなった大杉漣さんが出演していてちょっとホロリとさせられた)

調子にのって自分も五郎ちゃんを真似て、会社の帰りなんかにちょっと遠出したりしてフラリと店に入ってみたりw

ここはそんな店。
中井の「石川屋」という個人経営らしき飲み屋さん。

玉ねぎを豚バラで巻いた?玉のような串カツと、チーズの包み揚げ。
どっちも美味し、いいじゃないか。
チーズの包み揚げは塩がガッツリ効いてていいね。
チーズはしょっぱい方が好きだなー俺は。

そして串盛り合わせ。
左の鶏ももが柔らかくてジューシーね。

ほかに田楽とハイボール2杯ウーロンハイ1杯、あとなんか頼んだかな・・・忘れたw
しめて計3000円ほど・・・う、やっぱり飲みは金かかるなw
いや、夜の飲み代としては適正価格だと思うけど。

五郎ちゃんはランチタイムの昼にフラフラできるからいいよなあ。

まあ、こういう楽しみ方ができるのは独身貴族ならではだと思うので、自分も五郎ちゃんのように時折自分の嗅覚を頼りに飯屋を探してみよう。
こんな楽しみも、いいよね。

日々の出来事ランキング

[アニメ]ジョジョの奇妙な冒険 1~3部

Netflixにてここ1ヶ月ほどかけて1~3部までを一気に視聴しました。
(尚、4部はリアルタイムでTV視聴済)

1部:9話
2部:17話
3部:48話

 

君が泣くまで殴るのをやめないっ!

やっぱり世代的にはJOJOサイコー!なんです!
数多名言を生みいまだJOJOのセリフはネタ・パロディとして使われ、当時能力バトルモノの頂点を極めたといえるアイデアの数々は、その後のあらゆる作品に多大な影響を与えたのは間違いない。

その名作に対し、類まれなる原作愛に溢れたアニメ化をしてくれたスタッフは素晴らしい仕事をしたと思います。
きっとスタッフの世代的にも、子供心にJOJOを毎週楽しみにしていた人が多かったんだろうね。

俺は人間をやめるぞ!ジョジョォォォッ!!

DIO・石仮面とジョースター一族の物語としては、1~3部できちんと完結するので、区切りとしてはすごくいい。
4部は4部でまた違った群像劇として大好きなんだけど、1~3部の主人公3世代に渡る物語は、激しく心の中の「ロマン」を揺さぶられるんだよね。
現実では2代目3代目が同じように大活躍、ってケースは少ないけど、それでもなにがしか活躍した例でいえば相撲でいう若貴とか、歴史でいう真田昌幸・幸村親子とか、世代の物語ってやっぱロマンじゃん?ロマンですよね?

このジョースター3世代のうち好きな主人公は世の中的には承太郎が一番だろうと思う。
けど自分としては2代目のジョセフかなあ。
あのよく喋る性格、飄々としながらばかしあいを制していくスタイルがたまらないんだよね。

ドイツの科学力はァァァァアアア世界一ィィィィィイイイ!

2部OP歌詞の「闇を欺いて刹那をかわして刃すり抜け奴らの隙を突け」ってフレーズは、正にジョセフ・ジョースターを表現している。
これ書いた人、世界一とまでは言わないけどいい仕事してるわ。
俺もそんなイカス男になりたかったものだw
しかし現実は非情であり、そんな器量も頭のキレも持ち合わせていない以上、彼のようなヒーローに憧れながら日々を地道に生きて行くしかないのである。

次にてめーは「これも計算のうちかジョジョ!」と言う(ビシィ!

相手を茶化すように挑発するジョセフと違って、承太郎は常にクールだ。
何か昔はもっと無口だったように記憶していたんだけど、アニメみたら結構しゃべってんのね。
オラオラとかオラオラとかオラオラばっかり記憶に残ってたw
あの恵まれた体躯でドンと静かに構えながらも、スタンドがオラオララッシュを決めるフィニッシュは、静と動両方のいいとこ取りした贅沢な一コマだと思う。

だが・・・マヌケは見つかったようだな

尺的には最も長い全48話の第3部。ほぼ一年ですよこれ。今時、連載中でもない過去作品を一年の長尺で放映できるって凄い事だ。1部2部の円盤がかなり売れたおかげって事もあんだろうけど、やっぱり一番人気の第3部に対する期待も大きかったんだろう。
そして長いのに途中でダレる事もなくあっという間に最後まで見きってしまえる、ほんとに48話もあったの?ってくらい、夢中になれた。
毎回毎回、能力バトルのアイデアもキャラから絞り出される魅力も、敵味方揃って最高なんです。

あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ!

能力の見せ方の幅が狭かった波紋に比べると、「スタンド」というギミックはいくらでも個性的な能力をぶっ込めるようになった。
毎回驚くようなアイデアの「スタンド」との能力バトルは、観てるこっちが「頭がどうにかなりそう」な、ポルナレフ状態にされてしまいながら楽しめる。
スタッフもこの原作の魅力を十分に再現してて「JOJOは愛されてるなあ」と、その愛され具合によってこっちまで幸せな気分になってくるのもこのアニメ作品の魅力だと思う。
オインゴ・ボインゴの歌をEDで再現したり、OPでびっくりするようなネタを仕込んでみたり、細かいところまでよく作りこんであるので、うっかりスキップできないくらいだ。

 

やれやれだぜ

こんな最高のアニメが格安でネット視聴できるなんて、良い時代になったものだ。

 

個人的評価:★★★★★

[映画]日本のいちばん長い日(2015年)

Netflixで視聴。
半藤一利原作で1967年版のリメイクだそうだが、そちらは観ていない。

太平洋戦争末期、天皇や大本営を中心とした玉音放送に至るまでの舞台裏を淡々と描いていく。
諦め、メンツや淡い期待、クーデターを計画し玉音放送を止めようとする若い将校たち、ポツダム宣言を受け入れるまで一筋縄ではいかなかった事がよくわかる。

本土決戦だと息巻く若い軍人たちを抑えて敗戦にもっていくのは命懸けだ。226事件による襲撃で何人も殺されてからは、軍に怖気づく政治家ばかりだったと聞くが、敗戦処理を任された鈴木首相ら閣僚の覚悟は相当だったろう。阿南惟幾が陸軍大臣を受ける時に「貧乏くじ」と呟いたのは正にそういう事で、実際、玉音放送直前では、血気にはやる将校たちの気勢を煙に巻こうとした近衛師団長ら高級将校も殺されている。

現在を生きる我々にとっては、なぜもっと早く決められないのか、この期に及んでまだそんな期待をしているのか、これ以上犠牲を重ねてどうするのかと、忸怩たる思いで観ることになるのだが、いざ当事者になれば、そして国家という巨大な生き物の中にいればどこもこんなものなのかもしれない。

イタリアはムッソリーニを吊るしたし、ドイツは首都が落ちるまでやった。
最近でもイラク戦争だって、フセインが死ぬまで続いた。

どこの国も負け方は難しいんだろう。

だからこそ最初の段階で間違わないようにしなければならないと強く思う。

個人的評価:★★★☆☆

[映画]『ハドソン川の奇跡』

『ハドソン川の奇跡』をNetFlixで視聴。
映画ファンにはお馴染み、俳優にして映画監督であるクリント・イーストウッド作品だ。
2009年に旅客機の機体トラブルからニューヨーク・ハドソン川に着水不時着した実話を元にしており、乗客乗員全員が無事生還したことから”ハドソン川の奇跡”として知られ、「ああ、あの話か」となる人も多いだろう。

物語はハドソン川の奇跡を成し遂げた直後、機長は”英雄”として称えられている状況から始まる。
しかし当の本人はそんな喝采にも浮かない顔、なぜならこれから始まる”事故調査”の結果如何で「機長の判断は誤っていた。乗客乗員の生命を無駄に危険に晒した。」と裁定が下れば、一転世間からどのようなバッシングを浴びせられるかわからない立場にいたからだ。

つまりこの映画は、不時着までの経過を丹念に追うだけかと思えばさに非ず。
むしろその後の「事故調査~調査結果が判明」するまでの物語となっており、着水までの経過は回想という形で描写されることになる。

映画を観ている我々は「そんな馬鹿な!機長は誠実に職務を遂行したじゃないか」と思いながらも、冷徹に粗を探ろうとする事故調査官たちとのやり取りにヤキモキし、ハラハラしながら「一体どうなるのか?」気が気でないままクライマックスへ進むことになる。このあたりはさすがイーストウッド、手慣れている。

この事故調査の経過のどこまでが実話かわからないけれど、ニュースでは”無事着水した英雄物語”としてしか知らなかった私にとって、それだけでは話は何も終わっていない事を知る意味で非常に良い映画だった。
また、ともすれば世間からの評価が一変してしまう危うさの上に立っている事実にも空恐ろしさを感じた。
バーで機長向けられた暖かく敬意に満ちた視線や声援も、一夜にして冷たい、侮蔑に満ちたものに変わっていたかもしれないのだ。

(そのような例として、2015年のトランスアジア航空235便墜落事故がある。当初は機体トラブルにもかかわらず、市街を外して川へ墜落したと讃えられる声もあったが、機長の操作ミスが決定的な事故に繋がったと判明して評価は一変した。ただし、機長は事故時に亡くなっている。)

ドキュメンタリーやノンフィクション好きには是非観て欲しい作品だ。

個人的評価:★★★★☆