[書評]『ドラゴンクエストXを支える技術 著:青山公士』

技術的に深くツッコんだ事は書いてないけど、あくまでも縁の下のちから持ちとしてのインフラ、開発まわりの概要を、苦労話など交えてなるべくわかり易く書いてくれてます。
ゲームとは異なる分野ですが、業務系サーバの運用保守やってるSEとしては興味深く読ませていただきました。

障害の原因調査で grep tail xargs 等のコマンド使ってログをあさるところなどは、まあどこも同じだなーと思ったり。
linux標準で入ってるコマンドだから、当たり前っちゃ当たり前なんだけど。

DBは以前から公言していた Oracle 以外に、補助的に Kyoto Tycoon も使ってるんだそうだ。
なんでそうしたかって話も、色々苦労が偲ばれるものだった。
ちなみに使ってる Oracle Exadata って最小構成でも2000万~だったような・・・上位モデルだと億は超えるよねえ。
こんな高いの、普通ゲーム用途には使わない。
銀行取引とか、大規模な売買のシステムのようなシビアな世界だと、DB落ちたり取引データ壊れたりしたら数十億の損害賠償もありえるからここにお金をかけるのは当然。
でも、ネットゲームの世界だとそもそもそんな高いの買っても期待される売上に見合わなかったりするし、最悪DBに障害発生してデータを数時間ロールバックする自体になっても、ぶっちゃけ”詫び石”でお茶を濁せるしねw
それでもアクティブ数十万ユーザを一つの世界に繋げる為には、これが必要だったんですな。

AWSのS3とLambdaを使った対応の話も、正しいAWSの使い方でナルホドと思った。
どういう場面で使ったかは本書を読んでいただくとして、内部のサーバで完結しなきゃいけない処理ではないけれど急に大量のリソースが必要になる、でもその為にわざわざサーバ買って備えておくのは勿体無い、なんて時にはベストな解決策ですよね。

こういう技術書って書き上げる労力の割にそんなに売れないんだよね。
広く使われてるシステムやプログラミング言語の決定版とも言える入門書、なんかであれば売上もたつんでしょうけど。
勿論そのへんは承知の上で、興味を持ってもらうためとか、業界の底上げ、アピールのためなどで出版するのが普通です。
今回の場合、プロデューサーに転身したタイミングという事で技術屋・青山公士の実績を書籍に遺す、なんて目的もあったのかなと思いました。
現場の第一線から身を引く事に一抹の寂しさとかなかったんだろうか、どこかに書いてないかなと思って読んだけど、それについては特に何もありませんでした。
まあ、そういうのをわざわざ表に出すような人ではないか。

ざっくり流し読みした感想はこんなとこ。
休日にまた読み直そう。


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