地元静岡の話になった時、最近「さわやかって店が美味しいんだって？」と聞かれる事が何度かあった。
「さわやか」とは静岡ローカルなチェーン店で、主にハンバーグやステーキをメニューにしているレストランだ。
近年TVで紹介されたこともあって評判となり、県外から遠出してまで食べに来る客が殺到しているそうな。
店舗によっては2時間待ちになることもあるらしい。

ただ、話題になっていればこうやって聞かれる事もあろうが、東京へ来て随分経つ元静岡東部民としては「さわやかって何？」としか返せないのがちょっと申し訳なく思っていた。
元々「さわやか」は静岡西部地域で展開しており、東部まで出店してきたのはごく最近になってのことなので全然知らないんだよね。
（西部と東部ってお互い県外のごとく遠い存在で、情報も全然入ってこない）

でも今なら東部にも出店しているし、今日は私事都合で会社休みとったし、近くまで来たし！
って事で・・・

話題のげんこつハンバーグを食べてきました！
並ぶの大嫌いなので受付開始の10:45(開店は11:00)にあわせて入店。
予約機で予約表出すと7番でした。

右奥のポテトは別注文。
これの前にスープがあったんだけど、正直そっちはあんまり美味しいと思わなかった。

焼き加減はおすすめされたミディアムレア、中は結構生っぽい感じ。
パクパク食べながら、うーんそうかーなるほどなるほど、と納得しながら完食。
脂を極力取り払った赤身肉を中心にしたアッサリとしたハンバーグに、スパイスがガッツリ効いてる。
そこへ足りない酸味やジューシー感、肉とは異なる旨味を足すべく、オニオンソースがいい感じに絡まってきて確かにこれは美味しい。

うん、静岡西部の人が「さわやか」を気に入った理由がなんとなくわかる気がする。
『脂が多いともたれるし、かといって赤身肉だけだと固いし、でも肉食いたいし、そこそこの値段でそれなりに満足したいなー』
といったわがままな要求への答えだよこれは。
脂は少ないし、ハンバーグだから固くないし、それでいて赤身肉の美味しさをちゃんと引き出している。
近所にこの店があれば、肉を食べたい時の選択肢に高確率で入れるね、普通の人間なら。

持論として「それだけの為に何時間も並んだり遠出までして食う価値のあるメシなんぞ本質的にはない」と思ってるので、県外の人にわざわざ食べてみろとオススメするものではないけどねｗ
もっと気軽に食べられるようになるといいのになあ。
そしたら自信をもってオススメするんだけど。

ちなみに、開店30分でもう23分待ちになってた。
平日でこれなら休日の2時間待ちも頷ける話だ。

ともあれ、ごちそーさまでした。
おいしかったです。

帰り際、三島駅改札内の店で「のっぽパン」を発見する。
（新幹線側の改札ではなく、ローカル線の方。関係ないが上に写ってるラブライブは、隣の沼津が舞台らしい。）

「のっぽパン」これこそ静岡東部民のソウルフード。
味はヤマザキパンの「ナイススティック」にかなり似ているので、東京へ来てからは代わりに「ナイススティック」を齧りながら郷愁にひたっていた。

自分は最近まで知らなかったのだけど、沼津ベーカリーが撤退したことで惜しまれつつ2007年に一旦販売終了していたそうな。
が、しかし！このまま消えるのを東部民が許すはずもなく？かどうか知らないが、系列であるバンデロールが販売店を限定して2008年にすぐさま復刻し現在に至るとのこと。
1978年販売開始だから、今年で40周年という事になる。

当然、元祖の「クリーム」味を購入し、帰宅後、昔を懐かしみながらパクパクした。
あーやっぱり菓子パンといったらこれだよ、懐かしいなあ、おいしいなあ。
調子にのって「ナイススティック」も買ってきて食べ比べてみたけど、「のっぽパン」の方がややミルクっぽいクリームで、「ナイススティック」はややマーガリンの風味が強かった。

お値段上がった上に販売店舗が限定されるとは言え、2018年の今日でも食べられる事に感謝。

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