ピクサーにハズレ無し!
家族で安心して観られるアクションエンターテイメント、今作もドッタンバッタン大騒ぎで満足できました。
タイトルはファミリーパパの「インクレディブル」がついてるけど、今回(前回も?w)の主役はもう断然ママの「イラスティガール」で、パパは家事・育児に奔走し最後まで地味な活躍でした。
パパあんだけヒーローへの返り咲きを熱望してたのに、若干不憫な感じもしますがw
でも、ヒーローも大事だけど家族だって大事なんだ、良いパパになりたいんだ、と呟くボブ(インクレディブル)の気持ちも痛いほど伝わってきて良かったかな。
家事・育児大変だよね。
殴って悪い奴を取り除けば解決するわけじゃないもんね。
そしてヒーロー側の主役が女性なら、もう一方の映画の花形である敵役もまた女性。
いくら昨今の女性活躍社会推しなディズニー配給だからって、なんもかんも女性中心にしなくても、もうちょっと平等に活躍させらんない?・・・と男としてちょっと嫉妬する気持ちもありつつも、ごく最近のニュース(東京医大不正入試問題のような女性差別問題)をみちゃうと、いや映画でもこれくらい女性推しでいいのかなと思い直したり。
最後、敵の女性に「私の命を助けたからっていい気になるな」的な事を言われるイラスティガールだけど、「でも貴方を助ける事ができた」と何の嫌味も感じさせずサラッと返すところがいいね。
悪いやつをやっつければそれでいいわけじゃない、これから彼女には更生し罪に向き合う時間が必要だ。
これまで暴れまわるやんちゃ坊主や繊細な娘たち相手に、粘り強く家事と育児を対応してきたイラスティガールにとって、叩いておしまい、怒っておしまい、言いくるめておしまい、なんて考えはないんだろうね。
この調子だとそのうちさらに続編も期待できそう。
今作で顕になった、ジャック・ジャックの超素質も期待したいところ。
個人的評価: ★★★★